わが家流の盆棚のススメ

お盆には、盆棚を作ります。

昔からの盆棚や作り方があるお家は、
その伝わる方法で盆棚を作るととても良いでしょう。

もし「盆棚がない」「わからない」「毎年大変で作っていない」というお家は、以下の方法を参考にしてください。

ここでは、
負担なく、
楽しみながら、
毎年できる

そんな盆棚をおすすめしてみます。

家にあるものを使いましょう

・机
・食べ物


以上が必要なものです。

机は家にあるもので構いません。
どのような高さ・広さでも、階段状になってなくても、お仏壇の前に設置してもどこに設置しても大丈夫です。

机はちょうど良いものがなければ購入しても良いでしょう。ただし、盆棚をレンタルすると毎年盆棚を作れなくなってしまいます。

机の上には、あればゴザや布を敷いても良いでしょう。

難しく考えず、楽しみながら、無理なく作る

盆棚は
「ご先祖様が帰ってくる場所」であり、
「精霊に食べ物を施す場所」です

「食べ物を施す」とは、
ご先祖様に限らず、ありとあらゆる生き物や見えないものに食べ物をあげて供養すると考えると良いでしょう。

お菓子でも、パンでも、畑の野菜でも何でも良いでしょう。
お盆の時期は暑いので冷たいものがいいかな、などと自由に考えると良いでしょう。

また、以下のものもあると良いでしょう。

・かざり
・馬と牛など


かざりは、ご先祖様が帰ってくる目印だと思って、作ると良いでしょう。
笹やホオズキなどは、必ずその材料でなければいけないものではありません。自由にかざりましょう。

盆棚は地域やお家ごとに様々で、厳密な決まりはありません。仏教と日本の風習が混ざった大らかな行事です。小さい子がいれば、一緒に楽しみながら行い、次世代に伝えられると良いでしょう。

馬と牛もとてもおもしろい風習です。もし小さい子がいれば一緒につくれると良いでしょう。

あとは、仏壇から

・お位牌、ろうそく、お線香、お花

を持ってくれば完成です。


「ご先祖様のお迎え」「精霊に食べ物を施す」ということを考えると、
新盆の年だけでなく「毎年行える」ことが大切です。

昔ながらの立派な盆棚でなくても、厳密に道具を揃えなくても、大丈夫です。
自分のお家流の、マイ盆棚をおすすめします。

※ご参考までに伝統的な盆棚の一例と曹洞宗公式のお盆の説明を記載します。

(伝統的な盆棚の一例)

<以下引用>

盂蘭盆会(お盆)

お盆は、お彼岸とならんで昔から行われている大切な仏教行事の一つです。

また正月とともに1年の大切な区切りであり、多くの親類縁者が顔を合わせ、大切な方々との「つながり」を再確認する機会でもあるでしょう。

お盆の時期は地方によって様々ですが、一般には7月15日、あるいは月遅れ盆(8月15日)や旧盆(旧暦7月15日)のいずれかに行われるのが一般的です。その歴史は古く、『日本書紀』の中にはすでにお盆行事の記録が残っています。

お盆の準備

お盆の月に入ったら、まずお仏壇の掃除をしましょう。お仏壇はご本尊様とご先祖様をおまつりする大切な場所です。家族みんなで心をこめて清掃しましょう。また、香炉の灰もふるいにかけ、古い線香の残りなども丹念に取り除きましょう。

仏壇と別に盆棚(精霊棚)をまつる場合は、お位牌を盆棚にお移しします。盆棚の祀り方は地方によって異なりますが、一例を紹介しておきます。

また、お盆が近づいてきたらお墓の清掃を行います。家族みんなでお墓に出かけ、草むしり、墓石の洗浄など、丁寧におつとめしましょう。

迎え火

13日は「迎え盆」といい、夕刻にご先祖様をお迎えします。まず菩提寺とお墓にお参りし、お花やお線香を供え、ご先祖様をご案内する気持ちで提灯に明かり(迎え火)を灯し、家路につきます。(地域によっては門口で迎え火を焚きます。それぞれの慣習に従ってお迎えしてください。)

家に着いたら迎え火を盆棚のお灯明に移し、全員でお参りします。

お盆の期間中は、お団子やソウメン、ぼた餅などの変わり物と、「水の子」といわれる米と生茄子、胡瓜などをサイの目に切ったものを、ハスの葉などに盛って供えます。それぞれの地域、家庭によってお供え物も異なりますが、慣習に従って心をこめてご接待しましょう。

送り火

16日(地域によっては15日)は、お迎えしたご先祖様をお見送りする「送り盆」の日です。この日、全国各地では送り火の意味で灯篭流しなどが行われます。また京都の大文字なども、有名な送り火の一つです。

ご先祖様が里帰りするお盆

この世に生きる私たちと、大切な亡き人とが触れ合う大切な行事です。久しぶりに故郷に集まった家族や親族と共に過ごす楽しい語らいの時間を、生死を越えた「つながり」の尊さを再確認しながら、大切に過ごしたいものです。

曹洞宗公式サイトより